小売業・サービス業好き! 全員集合!⑦

□「聞けばわかる?」「話せば売れる?」

 スーパーマーケットはセルフサービスが基本ですが、お目当ての商品が見つからない  時は焦りますよね。そんな時は店員さんに聞くしかありませんが、店員さんも忙しいようで、なかなか捕まらないし、声をかけづらいのも事実ではないでしょうか。 欲しい商品の場所がわかれば買うのに見つからず、店員さんも見つからずという経験をされた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 欲しい商品の場所が「わかれば」、店員さんに「聞ければ」・・・ 購入意欲はあっても商品の陳列場所がわかないことで、折角の購入機会(売り手からみれば売上)を逃しているケースは沢山あります。店舗で働く人は作業しながらも、お客様にアンテナを張って、耳を大きくしておくことをお勧めします。なぜなら商品について尋ねるお客様の殆どが、商品を手に取れば購入していただけるからです。これほど確実に売上を上げられる方法はあまりないと思います。

 ただ悲しいかな、現状は人手不足もあるのでしょうか、「私に声をかけないでオーラ」を出している方を多くお見受けするのが残念です。また売場に従業員の方がいない時間も増えているように感じます。商品を販売することが目的のはずが、いつの間にか作業することが目的になっていないでしょうか?

      少し前になりますが、映画「スーパーの女」の上映記者会見で記者団から故伊丹十三監督に「監督からみて良いスーパーと悪いスーパーの違いは何ですか?」との質問に対して伊丹監督は即座に「売場に従業員がいるのが良いスーパーで、売場に従業員がいないのが悪いスーパー」と応えられていました。まさに言いえて妙だと思いませんか。