□楽しいお店
インターネットの普及で家に居ながら様々なお買物ができるようになり、
大変便利な世の中になりました。衣料や装飾品等は言うに及ばず、生鮮食
料品に至るまで注文でき、早ければ翌日は届けられます。
そうなると実店舗(リアル店舗)は必要なくなるでしょうか? 確かに商品
購入のチャンネルが増えると消費者にとっては選択肢が増えるので、影響
がでる店舗も出てくると思いますが、「商品を見て、触って買いたい」と
いう要望は強いので、リアル店舗がすぐになくることはないでしょう。
しかし、消費者がリアル店舗に求めるものは明らかに変わってくるので
はないでしょうか。というのも、これからは「わざわざ店舗に足を運ぶ価
値」があるかどうかで消費者に判断(選択)されるようになるのではないで
しょうか。「普通の商品が、普通の価格で、普通に置いてあるだけ」の店
舗には、ますます消費者は来店しなくなると思うのです。
では、どうすればこれからも来店してもらえるのか? 一言で言えば「消
費者に価値を提供し続けることができる店舗」に人が集まるのではないか
と思います。「CX(カスタマー エクスペリエンス)」という言葉がありま
すが、「顧客が体験できる価値」と捉えるとわかりやすいです。「商品の
新鮮さに感動」「どこにもない品揃えに感動」「知らなかった商品の食べ
方がわかって嬉しい」「従業員がすごく親切で嬉しい」など、「楽しい」
「感動」がキーワードになるのではないでしょうか。消費者はいつの時代
も「ワクワク」したいのです。ワクワクさせてくれる店にみんな足を運び
たいと思うのではないでしょうか。