□「リアル」と「バーチャル」?
インターネットが発達して、買物もインターネットで自由にできる時代になり
ました。注文した商品は早ければ翌日には自宅まで届けられるため、生鮮食料品
のインターネットも増加しています。
インターネットを使って、産地や生産者の方とダイレクトに繋がり、商品や取
り組みに納得して注文できるようななったことは画期的なことです。市場流通し
かなかった時代は、いくらこだわりをもって良い商品を作っても伝えるすべが
限られていましたし、生産者の方が消費者の方にダイレクトに商品を届ける仕
組みがありませんでした。そう考えるとインターネットというバーチャルの世界
が発達したことが、今までの不可能を可能にしたと言えるかも知れません。
一方で小売業としては、どのようにインターネットを取り込む、差異化してい
くかという課題を突きつけられています。今までは実店舗同士の戦いだったのに
対して、バーチャル店舗との闘いも強いられることになりました。しかもバーチ
ャル店舗は商品を宅配するため、家に居ながら商品を選んで注文し、自宅に届け
てくれる便利さです。スーパーマーケットまで買いに行く時間もレジに並ぶ必要
もありません。注文、決済までスマホやパソコンで手軽にできてしまいます。
小売業は、今後益々、インターネット分野の取り組みを強化していかないと、
「見えざる敵」にじわじわ売り上げを取られる時代になります。
小売業としてもネット注文での商品お届けを強化している企業も増えています。
これは今後も増加していくと思われます。しかし、ネット注文を受けて配達する
のは「人」である以上、コスト対効果のバランスを取り続けなければなりません。
またネット注文は店舗や商品の信頼が大前提のため、知名度が大きく影響します。
ここにネット注文のハードルの高さがあると思います。
インターネット取引が増えていく中で、「リアル店舗」が生き残るためには、
来店しなければ味わえない「感動」をお客様に提供できるかどかにかかってきま
す。旬の商品の鮮度や色合い匂い、おいしい料理方法がわかったり、楽しく買物
できる空間等、ショッピングの楽しさをどのように提供できるかを考えなければ
なりません。地域に必要とされる店舗であり続けるために…