□NB vs PB?
お店で品揃えする商品の中にはNB(ナショナルブランド=ネームバリュー
のあるメーカーの商品、コカ・コーラやネスレ、日清食品等)とPB(プライ
ベートブランド=小売業者が自社製造もしくはメーカーに製造を委託して
作った商品、無印やトップバリュー、セブンプレミアム、コープ商品等)
があります。
もともとはNB商品があまり強くないカテゴリー(分類)で、品揃えを強化
するためにPB商品が作られてきた経過がありますが、近年は小売りが商品
の良さやこだわりを消費者にアピールすることを念頭に、様々なカテゴリ
ーでPB商品が作られています。小売りにしてみれば、お客様の購買データ
を沢山持っている強みを利用し、お客様が望むと思われる商品仕様や売価
設定を行えるため、PB作りにより力を入れるようになってきました。
アメリカのスーパーマーケットでは、売場にある商品の8割以上がPB商
品で占められているという企業もあり、さながらPB天国といった感じです。
日本でおなじみのネスレやハインツ等も売場の片隅で細々と品揃えされて
いる有様です。商品的に問題がなく、安いのであればネームバリューに拘
らない気質も相まって、PB商品が店の良し悪しを決めるようです。
ブランド維持や販売管理費を考えるとPB商品よりNB商品の方が価格は高
くなりがちです。ブランド信仰の強い日本でPB商品がNB商品を凌駕できる
日がくるのか、すべては消費者の意識にかかっているのかも知れませんね。