小売業・サービス業好き! 全員集合!37

□催事と売場の「やんごとなき」関係⑦…「お盆編」

 最近は薄らいできましたが、お盆ほど地域の特性が出る行事も珍しいのでは

ないかと思っています。地域性や宗教、宗派との関わり等によって、食事や

過ごし方も異なることがあります。(墓参りをして、お墓の前で食事をする風習

のところもあるとお聞きしました)

   盆の入り前から売場では、生花、仏花を入口付近に拡大展開します。一緒に

線香やローソク、マッチやチャッカマン、桶や塩の大袋まで。お盆休みや帰省の

ピーク等の情報を集め、家族が揃う集う日を推測します。ご馳走メニューは

やはり水産部門はお刺身やお寿司、畜産は焼き肉用のお肉やステーキ、冷しゃぶ

用のお肉、惣菜はお寿司や天ぷら、オードブル等、品揃えと陳列量を増やして

準備します。

 「人が帰ってくる地域」の店舗では、客単価(お客様の平均購入金額)が普段の

1.5〜2倍になる店舗もあるほどです。製造計画を立て、品切れしないように準備

しないといけないので大変です。

 ちなみに、お盆が過ぎれば売場はもう「秋」の様相に変わります。梨やリンゴ、

おでん材料等が売場に広がってきます。たとえ残暑が厳しい日があっても、もう

冷やし中華やそうめん」が急に売れたりしません。決して季節は逆戻りしない

のです。