□催事と売場の「やんごとなき」関係⑦…「お盆編」
最近は薄らいできましたが、お盆ほど地域の特性が出る行事も珍しいのでは
ないかと思っています。地域性や宗教、宗派との関わり等によって、食事や
過ごし方も異なることがあります。(墓参りをして、お墓の前で食事をする風習
のところもあるとお聞きしました)
盆の入り前から売場では、生花、仏花を入口付近に拡大展開します。一緒に
線香やローソク、マッチやチャッカマン、桶や塩の大袋まで。お盆休みや帰省の
ピーク等の情報を集め、家族が揃う集う日を推測します。ご馳走メニューは
やはり水産部門はお刺身やお寿司、畜産は焼き肉用のお肉やステーキ、冷しゃぶ
用のお肉、惣菜はお寿司や天ぷら、オードブル等、品揃えと陳列量を増やして
準備します。
「人が帰ってくる地域」の店舗では、客単価(お客様の平均購入金額)が普段の
1.5〜2倍になる店舗もあるほどです。製造計画を立て、品切れしないように準備
しないといけないので大変です。
ちなみに、お盆が過ぎれば売場はもう「秋」の様相に変わります。梨やリンゴ、
おでん材料等が売場に広がってきます。たとえ残暑が厳しい日があっても、もう
「冷やし中華やそうめん」が急に売れたりしません。決して季節は逆戻りしない
のです。