□「売れる理由」と「売れない理由」
プロ野球のヤクルトスワローズや東北楽天ゴールデンイーグルスを優勝に導いた、
故野村克也監督は生前インタビューの中で「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思
議な負けなし」と言われていたことを懐かしく思い出します。この言葉をよく「売
れる理由」と「売れない理由」に置き換えて話をしたことがあります。
「勝負事の場合は相手のミス(敵失)で勝ちが転がり込むことがあるかもしれないが、
負けるのは負ける理由が必ずある」という喩えですが、これがお客様相手の商売で
は「不思議な勝ちも不思議な負けもない」と思っています。
例えば、今日鍋物材料の白ネギや白菜が発注以上に良く売れたとするなら、今日
の気温や売価、競合店の価格等を事前に押さえた上で発注していたかどうかを振り
返らなければいけません。逆に売れると思って仕入れた商品が予想以上に売れなか
った場合も同様です。お客様の立場で「なぜ売れたのか、なぜ売れなかったのか」
を振り返り、そこから導きした「仮説」をもとに次の発注を考える「習慣」をつけ
ることが大切です。
「売れた・売れなかった」で終わらせずに、その背後にある「理由」について
「なぜ」を問いかけてみると、様々な推理ができ、仕事をしながら「探偵気分」に
浸れますよ?!