□部門の役割…農産編
スーパーマーケットに入ると最初に目にするのは農産売場です。なぜ農産売場が
最初にあるかは先編でお伝えした通り、「副材である野菜を見て料理の献立を考え
る」「季節感を感じる」「彩りが鮮やか」等が挙げられます。
では、売り手側から見た「農産部門」の役割はというと、「客数を牽引する部門」
ということになります。玉ねぎやジャガイモ等の根菜類を除けば、野菜は総じて
「日持ち」しませんよね。日持ちしないから、一度にたくさん購入することができ
ません。料理のたびに冷蔵庫の野菜がなくなるので、少なくとも週に1回以上は
買いに行く必要が出てきます。
買いに行く頻度が高いため、少しでも「鮮度が良く」て「安い」お店に行きたい
と思いますよね。そうなんです。農産品の鮮度が良く、安いお店にはお客様が集ま
る、つまり「客数が増える」ことになります。農産部門の良いお店は「客数が多い
」ということになります。
また農産部門は「お店の鮮度のバロメーター」と言われています。「農産品の
鮮度がお店全体の鮮度」と評価されるので注意が必要です。農産品の鮮度と価格は
客数に直結するため、日々チェックは欠かせないんです。ちなみに20年前までは
農産部門の中で最も点数が出る商品は「きゅうり」でしたが、今は「トマト」に
なりました。いろいろな種類のトマトが増えたことや洋風メニューが増えたから
でしょうか。