小売業・サービス業好き! 全員集合!24

□部門の役割…農産編

 スーパーマーケットに入ると最初に目にするのは農産売場です。なぜ農産売場が

最初にあるかは先編でお伝えした通り、「副材である野菜を見て料理の献立を考え

る」「季節感を感じる」「彩りが鮮やか」等が挙げられます。

 では、売り手側から見た「農産部門」の役割はというと、「客数を牽引する部門」

ということになります。玉ねぎやジャガイモ等の根菜類を除けば、野菜は総じて

「日持ち」しませんよね。日持ちしないから、一度にたくさん購入することができ

ません。料理のたびに冷蔵庫の野菜がなくなるので、少なくとも週に1回以上は

買いに行く必要が出てきます。

 買いに行く頻度が高いため、少しでも「鮮度が良く」て「安い」お店に行きたい

と思いますよね。そうなんです。農産品の鮮度が良く、安いお店にはお客様が集ま

る、つまり「客数が増える」ことになります。農産部門の良いお店は「客数が多い

ということになります。

 また農産部門は「お店の鮮度のバロメーター」と言われています。「農産品の

鮮度がお店全体の鮮度」と評価されるので注意が必要です。農産品の鮮度と価格は

客数に直結するため、日々チェックは欠かせないんです。ちなみに20年前までは

農産部門の中で最も点数が出る商品は「きゅうり」でしたが、今は「トマト」に

なりました。いろいろな種類のトマトが増えたことや洋風メニューが増えたから

でしょうか。