□減らせる経費と減らせない経費?
ロシアのウクライナ侵攻に端を発したエネルギー資源等の価格高騰で、昨今
のガソリン、電気、ガス等の価格高騰は激しいものがあり、それ以外の原材料
やサービスの高騰も相まって企業経営や家計に重くのしかかっています。
「何とか節約を」と食費や衣料費、娯楽費などを絞ってみても物価高騰の波
に飲み込まれてしまいます。収入が経費の伸長を大幅に超えていれば問題ない
のですが、収入の伸びよりも経費の伸びの方が高い状態が続くと「インフレ」
の状態になり、いずれ財布のひもが固くなり、支出や投資が減少していくこと
になります。
では、「減らせる経費」はどんなものがあるでしょうか。通信費? 接待費?
旅費交通費? 食費?…
新型コロナウイルスで在宅ワークが増え、会議や出張も削減もしくはリモー
トに置き換わってきた中でいうと大きく減らす余地はあるでしょうか? まして
電気代を削減しようとすると、熱中症などのリスクにさらされてしまうかも
知れません。「単なる頭数としての人」を減らすことが一番かもしれません。
「単なる頭数としての人」とは、「今までと同じ仕事を変わらずにした場
合」の人数と読み替えていただいても良いかと思います。インターネットや
AIが発達してきたことや、どこに居ても仕事ができる環境が整ってきたこと
を考えると移動や会議にかける時間を減らし、より効率的に仕事を行えるよ
うになってきました。
一方で、小学校の授業に「プログラミング」が加わる等、求められるもの
が変化していることを考えれば、「教育」や「研修」等の教育投資は「増や
していかなければならない経費」かもしれませんね。