□ヨーグルトの変遷?
今から20年前はヨーグルトの売場とプリンの売場の広さは、ほぼ1:1でした。
それが現在はどうでしょう?
圧倒的にヨーグルトの売場が広くなり、プリンは売場、品揃えともにかなり
縮小されました。これはあくまでデザートのみの需要であったプリンと「健康」
「ダイエット」等、デザートという殻を破ったヨーグルトの進化の歴史なのかも
知れません。
以前のヨーグルトは3連物でおやつや食後のデザートとしての利用がメインで
した。変化のきっかけはプレーンタイプの大きいヨーグルトの登場でした。無糖
のヨーグルトは発酵食品として、腸内環境を整える働きをするすることが脚光を
浴び、そのまま食べるだけでなく、サラダにかけるなど、ヘルシーフードとして
台頭してきました。
またその頃、コンビニが「風邪が流行るとヨーグルトが売れる」という傾向を
発見し、売場で大々的に展開したことをきっかけに、「ヨーグルト=病気の予防」
という意識が広がりました。コンビニの情報発信力は凄まじく、瞬く間に、ヨー
グルトのステータスが上がったのを覚えています。
更に拍車がかかったのは、健康長寿と腸の関係について研究がすすみ、腸内細
菌の役割や活性化が注目されるようになると「LG○○○」などの機能性ヨーグルト
という新しいジャンルが生まれました。いまでは「プレーンヨーグルト」「デザ
ートヨーグルト」に加えて「機能性ヨーグルト」という括りで売場作りを行って
います。ヨーグルトも豆乳同様、日常のヘルシーフードとして、ケースで購入す
る時代になってきたようです。