小売業・サービス業好き! 全員集合!74

□ヨーグルトの変遷?

 今から20年前はヨーグルトの売場とプリンの売場の広さは、ほぼ1:1でした。

それが現在はどうでしょう?

  圧倒的にヨーグルトの売場が広くなり、プリンは売場、品揃えともにかなり

縮小されました。これはあくまでデザートのみの需要であったプリンと「健康」

「ダイエット」等、デザートという殻を破ったヨーグルトの進化の歴史なのかも

知れません。

 以前のヨーグルトは3連物でおやつや食後のデザートとしての利用がメインで

した。変化のきっかけはプレーンタイプの大きいヨーグルトの登場でした。無糖

のヨーグルトは発酵食品として、腸内環境を整える働きをするすることが脚光を

浴び、そのまま食べるだけでなく、サラダにかけるなど、ヘルシーフードとして

台頭してきました。

 またその頃、コンビニが「風邪が流行るとヨーグルトが売れる」という傾向を

発見し、売場で大々的に展開したことをきっかけに、「ヨーグルト=病気の予防」

という意識が広がりました。コンビニの情報発信力は凄まじく、瞬く間に、ヨー

グルトのステータスが上がったのを覚えています。

 更に拍車がかかったのは、健康長寿と腸の関係について研究がすすみ、腸内細

菌の役割や活性化が注目されるようになると「LG○○○」などの機能性ヨーグルト

という新しいジャンルが生まれました。いまでは「プレーンヨーグルト」「デザ

ートヨーグルト」に加えて「機能性ヨーグルト」という括りで売場作りを行って

います。ヨーグルトも豆乳同様、日常のヘルシーフードとして、ケースで購入す

る時代になってきたようです。