□催事と売場の「やんごとなき」関係⑨…「クリスマス編」
クリスマスはイエス・キリストの誕生を祝う降誕祭のことです。日本でのクリ
スマスの歴史は、イエズス会の宣教師が山口県で降誕祭のミサを行ったことが
最初と言われています。明治時代には俳人の正岡子規がいち早く生活に取り入れ
たそうです。1900年(明治33年)に、横浜で創業した明治屋が銀座に出店し、クリ
スマス向けの商品を販売したことで、広くクリスマスが受け入れられるように
なったそうです。また華やかなイルミネーションがこの頃から街を彩っていた
そうです。日本はクリスマスを国家祝祭日としていませんが、1927年(昭和2年)
から1947年(昭和22年)までの21年間、クリスマスは祝日だったことは驚きです。
昭和の時代は、12月23日が天皇誕生日で祝日だったため、クリスマスイヴと
セットでパーティーをされる方が多かったため、スーパーマーケットでは12月
23日~12月25日までがクリスマス商戦の山場でした。平成に入ると天皇誕生日
が変わり、12月23日が祝日ではなくなった関係で、クリスマスのイベントが
平日になることも多くなり、昭和の時代より少しトーンダウンした感じです。
それでも街にイルミネーションがつき、クリスマスソングが流れると師走の
慌ただしさとイベントの高揚感でうきうきした気分になります。
スーパーマーケットでもクリスマスは店内装飾を煌びやかにし、BGMをクリ
スマスバージョンに変更し、パーティー商材の売り込みを行います。ケーキや
ローストチキン、オードブル、カットフルーツ等の即食系のパーティー商材が
主役になります。時には授業員もクリスマスの着ぐるみを来て、レジや商品
陳列にあたることも。