□催事と売場の「やんごとなき」関係⑤…「母の日、父の日編」
「母の日」は5月第二日曜日、「父の日」は6月第三日曜日です。お母さん、
お父さんに感謝を伝える日ですが、年々イベント色が強くなってきている感が
あります。
まず「母の日」ですが、スーパーマーケット的にはお母さんが自分の母親
(おばあちゃん)へのプレゼントや自分へのご褒美と我が家の「母の日パー
ティー」の2つの側面で売場作りを計画します。
近年需要が伸びているのが「自分へのご褒美スイーツ」です。普段頑張って
いるお母さん自身へのプレゼント的なものと言っていいでしょう。逆に「母の
日パーティー」用のご馳走メニューは横ばい気味です。基本的に家庭で食べる
ご馳走メニューは、「お母さん自身が買物をして、自分で家族のために作る」
のですから、予算や時間等、自ずと限界があるようです。
一方「父の日」はというと、「この日くらいは」という前置詞が付くような
雰囲気さえ感じます。売り手側も父の日の販売促進を強化していることもあり
ますが、今では「クリスマス」を超える客数や売上げになってきています。
これは小さいお子様がいるご家庭では父の日の贈り物が難しいこともあり、
「ご馳走メニューでパーティー」に繋がりやすいのかもしれません。最近の
傾向としては、父の日の企画で「お酒」の利用が減少傾向なのに対して「スイ
ーツ」は右肩上がりです。「男性の甘党がこんなにいるんだ」とびっくりして
います。