□催事と売場の「やんごとなき」関係③…「端午の節句(こどもの日)編」
5月5日の「端午の節句」は、春と夏の境で雨季にあたったことから、その匂い
と形で邪気払うをといわれる「菖蒲」や「蓬」などを戸に吊るして、邪気を払って
いたそうです。「菖蒲=勝負・尚武(武芸を重んじる)」に通じることから武家社会で
尊ばれたことから、「桃の節句=女の子の祭り」「端午の節句=男の子の祭り」と
いう区分けになっていったそうです。
「端午の節句」に食べられる食材は何といっても、「柏餅」と「粽」ではない
でしょうか。柏の葉は、冬になり、枯葉になっても木から落ちず、新芽が芽吹く
まで木に残ることから、神様に守られていると考えられてきました。このことから
子孫繁栄や男の子が元気に育つことを願って食べられるようになったといわれて
います。
「端午の節句(こどもの日)」は、通常ゴールデンウイークの最終日に当たること
が多いことや、ゴールデンウイークは行楽などで人の移動が増える関係で、あまり
日持ちのしない柏餅や粽の発注や売り切りには気を使います。早く売切れたらお客
様に申し訳ないですし、かといって多く残ってしまうと翌日の6日には殆ど売れ
ないから大変です。「端午の節句」は、担当者泣かせの1日でもあります。