□催事と売場の「やんごとなき」関係⑩…「最年末編」
クリスマスが終わると、売場は一気に「迎春」モードに変わります。テレビ等の
メディアでも、今年1年の出来事を繰り返し放送され、いやが上でも年の瀬のムード
が高まってきます。
迎春準備については、11月頃から「大掃除用品」や「お飾り」「鏡餅」「ギフト」
の展開からスタートします。その後、「和風調味料(鰹削り節、醤油等)」「塩数の子」
「冷凍カニ」「ポチ袋」「祝い酒」等の展開が続きます。そして12月29日~31日は
迎春準備の最大ピークで、「おせち材料」や「ブリ」「お刺身」「すき焼き・しゃぶ
しゃぶ用のお肉」「年越しそばや天ぷら」等、最大ボリューム陳列と活気でお客様を
お迎えします。
小売業では12月商戦如何でその年の売り上げや利益が決まると言われています。
そのため、早くから商品計画や売場展開計画、販売促進策、体制の確保等の準備を
すすめます。普段の月の何倍も「濃い」時間を過ごすことになります。それだけに
計画通りに進むと本当に安堵します。(殆どありませんが…)
以前、除夜の鐘を「108回」突く理由について、和尚さんに尋ねたところ「人間
は『四苦八苦』する生き物。だから人間の煩悩は「4×9=36」と「8×9=72」を足し
て「108」。大晦日に108回鐘を突いて、1年の煩悩を払い、清らかな気持ちで新し
い年を迎えるのです」と言われたことを思い出します。来年も良い年であります
ようにと願ってやみません。