□新入社員に捧ぐ
新入社員の皆さんにとって、6月はひとつのヤマではないでしょうか。意気揚々
と社会人の第一歩を踏み出された皆さんが、日々の研修や業務を夢中でこなしな
がら、気が付くと2か月が経過していたという感じではないでしょうか。職場の
雰囲気にも慣れ、先輩や上司の名前も覚え、新人として徐々に仕事の流れも理解
し始める頃だと思います。
最近は「5月病」から「6月病」になっているなどと言われています。人材育成
に力を入れるようになっていることかせ、入社後の研修期間が長くなっていること
がその原因ではないかとのこと。いずれにしても、少し慣れてきて周りが見えて
くると、会社のことや自分の仕事ややりがい、入社前にイメージしていた仕事との
違い等に仕事疲れも加わって、気分の落ち込みや気力の減退等の症状やひどい場合
は出社拒否等も起きるようです。
現在は労働市場の流動化も進み、入社3年以内に半数程度の方が退職すると言わ
れています。「第2新卒」等というリクルート用語も生まれ、企業の周年採用も
相まって短期での職歴変更も、もはや当たり前になっている感があります。
私が新入社員の方にいつもお話していることは、「何をするためにこの会社に
入ったのかを考えてほしい」ということです。どんな仕事をして、どんなスキルを
身に着けたいのか、ゆくゆくはどんな自分になりたいのか。 会社員である前に
個人として、漠然とでも自分のライフステージを描いてほしいと思います。その
上で、自分のやりたいことをするためには、今の会社で頑張れば良いのか、そう
でないのかを考えてほしいのです。