□リサイクルコーナーの今昔
平成7年6月に容器包装リサイクル法が制定され、スーパーマーケットでも包装
容器のリサイクルが本格化しました。当時食品トレーやペットボトルの他に、アル
ミ缶、スチール缶、はたまた段ボールや卵パックまで回収していた頃がありました。
缶類はカサを減らすために足で踏みつぶす道具や「くう缶鳥」という圧縮機を
導入したこともありました。
お店の店頭がどんどんリサイクル品に占拠され、とても食品を利用するお店の
店頭と思えないような時期も確かにありました。
その後、自治体でのルール整備や街中のゴミステーションの拡大、有料での資源
ごみの請負、リサイクル業者の淘汰等もあり、現在は食品トレー、ペットボトル、
缶類くらいに集約されているのではないでしょうか。
店舗現場からすれば、リサイクルの趣旨は非常によくわかるのですが、持ち込ま
れたリサイクル品を選別、梱包、移動、業者への引き渡しとマニュフェスト等と
いった、とても人手がかかる作業なのです。
大手企業では専属の人を配置できるかもしれませんが、中小企業では現有メン
バーで作業をこなさなければなりません。中には、リサイクル品の中に割れた瓶や
スプレー缶等が混入していたため、ケガ人が出たこともありました。ルールを守ら
なければ、リサイクルの輪は成立しないことを皆が肝に銘じる必要があります。