小売業・サービス業好き! 全員集合!67

□「一(ひと)作業、一(ひと)片付け」のススメ?

  作業と片付けは常にセットです。それは事務職でも現場でも一緒です。事務所

の机の上にいつも書類積まれている人をみますが、やはりそういった方は事務処

理スキルの低い方が多いように思います。商品陳列も同様に段ボール箱から商品

を出して陳列し、すぐに段ボール箱を潰して段ボールを所定の位置に移す、

「一(ひと)作業、一(ひと)片付け」をする方が、後でまとめて段ボール箱を潰す

より効率的です。

 スーパーマーケットの現場では、商品を売場に陳列するためにバックヤードか

ら商品を持って売場に出ます。それはみんな同じですが、陳列を終えてバックヤ

ードに戻るときに意外と「手ぶら」の人が多いのです。往路は荷物を満載してい

るトラックが、復路は「空気を積んで」帰っているのと同じです。帰りのトラッ

クに荷物を積むのが大切なように、売場に陳列してバックヤードに戻るときは、

帰り道の売場にある商品の「前進」をしながら帰るべきです。そうすると新た

に商品の「前進」をする人がいらなくなります。これはレジ係の方にも言えるこ

とです。レジ業務が終わり、バックヤードに帰るときは、みなさん「手ぶら」

ですよね。帰り道にある商品の「前進」をしながら帰ることで、「帰り道の生

産性」が上がります。何より、グロッサリー部門の方から感謝されます。そう

なると部門間のチームワークが良くなり、さらに生産性の向上に繋がります。

 一説によるとスーパーマーケットでは、商品や備品を探すことに1か月あた

り20時間かかっているという調査がありました。商品や備品を探すために「20

時間×12か月×時間給」のお金が流出している計算になります。これを全店で

改善できれば、かなりの人件費削減になると思うのは私だけでしょうか?