□「一(ひと)作業、一(ひと)片付け」のススメ?
作業と片付けは常にセットです。それは事務職でも現場でも一緒です。事務所
の机の上にいつも書類積まれている人をみますが、やはりそういった方は事務処
理スキルの低い方が多いように思います。商品陳列も同様に段ボール箱から商品
を出して陳列し、すぐに段ボール箱を潰して段ボールを所定の位置に移す、
「一(ひと)作業、一(ひと)片付け」をする方が、後でまとめて段ボール箱を潰す
より効率的です。
スーパーマーケットの現場では、商品を売場に陳列するためにバックヤードか
ら商品を持って売場に出ます。それはみんな同じですが、陳列を終えてバックヤ
ードに戻るときに意外と「手ぶら」の人が多いのです。往路は荷物を満載してい
るトラックが、復路は「空気を積んで」帰っているのと同じです。帰りのトラッ
クに荷物を積むのが大切なように、売場に陳列してバックヤードに戻るときは、
帰り道の売場にある商品の「前進」をしながら帰るべきです。そうすると新た
に商品の「前進」をする人がいらなくなります。これはレジ係の方にも言えるこ
とです。レジ業務が終わり、バックヤードに帰るときは、みなさん「手ぶら」
ですよね。帰り道にある商品の「前進」をしながら帰ることで、「帰り道の生
産性」が上がります。何より、グロッサリー部門の方から感謝されます。そう
なると部門間のチームワークが良くなり、さらに生産性の向上に繋がります。
一説によるとスーパーマーケットでは、商品や備品を探すことに1か月あた
り20時間かかっているという調査がありました。商品や備品を探すために「20
時間×12か月×時間給」のお金が流出している計算になります。これを全店で
改善できれば、かなりの人件費削減になると思うのは私だけでしょうか?