□「エシカル消費」と申しまして…
エシカル(倫理的な)消費とは、「消費者が各自にとっての社会的課題の解
決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を
行うこと」と定義されています。このことは国連で提唱されている「SDGs
(持続可能な開発目標)」に関連する取り組みと言えます。
エシカル(倫理的な)と言われてもピンとこないかも知れませんが、地球環
境にやさしい商品や環境負荷削減に取り組んでいる企業の商品を“選んで”購
入することで、持続可能な社会の実現に消費者一人一人が取り組んでいくこ
とと考えれば良いのでしょうか。また、国や人種等の差別のない公平な取引
をすすめる「フェアトレード」によって製造されている商品を購入すること
も、SDGsの考え方に沿ったものと言えるかも知れません。「SDGs(持続可
能な開発目標)」の17の目標は、かなり高いハードルのように思えますが、
私たち一人一人が日常生活の中でちょっと意識したり、協力することで少
しずつ変えられる可能性があることも事実です。
よく言われることですが、私たちはみな「宇宙船地球号」の乗組員です
から、この星の未来を決めるのは私たち自身ということになります。また
小売業も含めて、事業を行う全ての企業が世の中に必要とされ続けるため
には、持続可能な社会をどうやって実現していくのかという「倫理観」な
しには事業活動ができない時代と言えます。企業はその取り組みを進める
一方で、消費者への情報提供もしっかり行う必要があります。俗にいう取
り組みの「見える化」ですね。 今日の買物はそんなことを少し考えなが
ら、売場と商品を見ていきませんか?