□ガラポン心理学?
年末の歳の市や様々なイベントで「ガラポン」抽選会は人気を博しています。
当然店舗の集客にも欠かせない催しの一つでもありました。新型コロナウイル
スの影響で「密」になる企画ということで、しばらく中止されてきたようです
が、新型コロナの5類以降に伴い、徐々に復活しているようです。
「ガラポン」抽選会は、自分で回して玉を出すという「自己決定権」とあの
ガラガラという「音」の臨場感、当たった時の少しけたたましい「鐘の音」と
「高揚感」。この辺りが人を引き付けて止まないのではないでしょうか。抽選
機を自分で回す代わりに、デジタルでルーレット方針のものをボタンで止める
タイプのものもありますが、サウンド効果や臨場感は似たような感じに仕上げ
ています。
新型コロナウイルスの感染拡大で催事企画も「密」にならないものを検討し、
カードをこすって当りを出すものやナンバーくじを配り、当選発表をするもの
等、様々な企画が登場しましたが、概ねあまり評判は良くないようでした。
その理由はやはり、「自己決定権」や「音」による臨場感や高揚感の違いかも
知れません。
女性をターゲットにした企画の場合、宝くじのように一等賞金が大きく、
それ以下の当りが少ないタイプのものは敬遠されたり、クレームになることが
多々あります。俗にいう「一攫千金」よりも「外れは嫌」という心理の方が強
いように感じます。ですから「空くじなし」の企画は安心感があるのか、人気
があります。また、外れても残念賞としてお菓子を差し上げるだけでも、イメ
ージは相当違ってきます。女性に喜ばれるには、その辺りの女性心理も織り込
まないといけないようです。