□2:6:2の法則?
売場のカテゴリー(品種)における品揃えの基準となる考え方を「2:6:2の
法則」と言います。商品の括り(レギュラーコーヒー、ドレッシング等の
コーナー)毎に「アッパー(ハイグレード品)」「ミドル(中心商品)」「バジ
ェット(廉価品)」に分けて商品選定します。その中でアッパー商品を2割、
ミドル商品を6割、バジェット商品を2割の比率で品揃えすることで、買
い易さを演出し、利益ミックスを行います。バイヤーはこの法則をもと
に商品調達を行っています。
ところで、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが蟻の行進を
眺めていたら先頭を切って良く働く蟻が全体の2割、その蟻に追従して働
く蟻が6割、全く働かない蟻が2割いることを突き止めました。これは「パ
レートの法則」と呼ばれ、経済学や組織論では広く知られています。「蟻
だけでなく、会社組織の中でも同様の傾向がある」という訳です。面白い
のは、全く働かない2割の蟻を取り除くと、今まで働いていた蟻の2割が「
全く働かない蟻に変身」してしまうと言うのです。更に面白いのは、全く
働かない蟻ばかりを集めると、その集団もまた、良く働く蟻が2割、平均
的に働く蟻が6割、全く働かない蟻が2割に分かれ、なんと以前いたグルー
プよりも働き方が良くなる(生産性が上がる)ことがわかったそうです。
私たちの組織の中でも、目を凝らせば違ったものが見えてくるかも知れ
ませんね?