□「商品がある」ことの難しさ…
スーパーマーケットの基本は、①「商品があること」、②「商品が完全な形である
こと」、③「選んで買えること」、④「必要な数(量)だけ買えること」と言われてい
ます。利用する立場では当たり前と言えることばかりですが、いざ立場が変わるとこ
れがなかなか大変で難しいことなのです。
まず「商品があること」についてですが、店舗には営業時間があります(24時間営
業の店舗についても)。当たり前ですが、お客様の立場であれば営業時間中は「いつで
も同じサービスが受けられる」ことが大前提になります。しかし、開店から閉店まで
(もしくは24時間)の中で、来店される時間帯によってお客様の求められるもが異なり
ます。
例えば、鮮魚売場にある未調理の丸魚は午前中に集中的に売れ、15時を過ぎると殆
ど売れません。惣菜のお弁当は11:00〜13:00がピークでそれ以降は急激に売れが落ち
ます。日替りの目玉商品も午前中は良く売れますが、夕方以降はあまり動かなくなり
ます。調理の手間のかかる丸魚は夕方に来店される方は買いにくいですし、日替りの
目玉商品も忙しい有職主婦の方にとっては優先度の高い商品にはなりません。それよ
りもすぐ食べられる商品や帰宅後ひと手間でできる商品の方が喜ばれます。
時間帯によって求められる商品が異なる以上、当然品揃えや商品の形態を変えてい
かなければなりません。かといって、すべてのお客様に対応できるかというと難しい
ものがあります。どの時間帯でも必要な商品は何で、時間帯によって変化しなければ
ならない商品は何なのか、まだまだ勉強が必要です。