□これからの働き方について…
今年の新入社員の方が入社されました。初々しい表情を見るとこちらも元気が
でます。近年は女性の割合が高くなってきており、今年は総採用数の6割を女性
が占めました。仕事において性別によるハンディや偏見は一切ありませんが、
女性の方に活躍していただくには、受け入れる側の環境整備が重要になると考え
ています。
スーパーマーケットの生鮮部門で女性のパート社員の方は当たり前に見かけま
すが、女性社員の方や女性チーフ(と思われる)方をお見受けしたことは殆どあり
ません。これだけたくさんのスーパーマーケットがあっても、生鮮部門、特に
水産、畜産部門で女性がチーフをしている店舗は少ないのが実態ではないでしょ
うか。それは、取りも直さず、受け入れる側の我々が、「生鮮は力仕事が多い
から」とか「包丁や機械を使うから」とか「魚や肉は昔から男性がやるもの」等
の固定観念や先入観があるからではないかと思います。
冒頭に書いたように、新入社員の過半数を女性が占めるようになると、望むと
望まざるとに関わらず、生鮮部門で女性社員、女性チーフを育成していく必要に
迫られます。私的にはこれは今までの働き方を変える大きなチャンスだと考えて
います。なぜなら、男性主体の働き方を脱して、女性でも当たり前にできるよう
にすることで、今までの古い体質を打破できるきっかけになると思うからです。
例えば、出勤時間にしても、人手が不足した場合は「早く出勤して作業をす
る」ことが当たり前に発生していますが、女性社員が既婚者でお子さんがいる
場合、単純に「早く出勤して作業をする」ことが可能になるとは思えません。
そうなると、例え欠員があっても早く出勤しなくてもできる方法を全体で考え
ざるを得ません。本当は、もっと早くから着手すべきでしたが、男性社員の
「チカラワザ」で何とか凌いできたことが、逆に仇になっていたとのではない
でしょうか。これからは女性社員の方が結婚されても、お子さんがいらっしゃ
っても「問題なく」働ける部門運営をみんなで模索していかなければならない
時代ではないかと考えています。